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再生水を用いた
作物栽培に関する安全性

下水再生水を用いた稲などの農作物栽培は
持続可能な水資源の利用方法の一つです。

下水処理施設で処理された水を農地に供給するこの方法は、
1.従来なら河川等に放流される再生水を農地に引くことによるコスト削減
2.気候条件によらない安定供給が可能
3.温度の維持が容易になる

といった利点があります。

一見安全性が低いように聞こえますが、
浮遊物を物理的処理で、有機物を化学的処理で、
窒素・リン等の栄養塩類を生物学的処理で
取り除くことで再生水中の有害物質は除去・不活化され、
農地には安全で高品質な再生水が提供されています。

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また、今回使用するジャガイモは栽培の際に下水汚泥を堆肥化し、
肥料の代替として使っています。

下水汚泥は下水処理施設で生成され、物理的、化学的、生物学的処理を経て
安全性が確保された状態で堆肥化されています。

メリットとしては、


・肥料購入の経費削減
・収量の増加
・施肥による作物品質の向上

などが挙げられます。

重金属混入や臭気に関する消費者のイメージなど課題も残されていますが、
安全性や経済性の面での利点が示され、
具体的な事例や経済的効果も報告されています。
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